神戸市東灘区、灘区、中央区の保育園、幼稚園、小学生、中学生、高校生向け、アットホームなそろばんカルチャースクールです。

天城そろばん教室

そろばん先生ブログ

date | 2024.2.25
〜 bow’s Design WS まちづくりアイデア 〜


新しい年になり、余韻に浸る間もなく、あっという間にいつもの日常に早変わり。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

体調を崩されたり、風邪をひかれたりされていませんでしょうか。
皆様のご多幸と健康をお祈りしつつ、こちらはといえばうねりに煽られぐるぐると
しながらも、相も変わらずいつも通りの日常を送っております。
はじめましての方は、はじめまして、どうぞよろしくお願いいたします。
たまに登場するデザイナーをやっておりますと申します。
知ってくだっさている方には、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年が明けてはじめてのそろばんトライアスロン。
数えて何回目になったのでしょうか。
あんなことやったな、あんなことあったな、振り返ると思い出がたくさん蘇ってく
る歴史深いイベントとなりました。
はじめてのお子様は「誰だ!?」と言わんばかりの表情を浮かべ、緊張した面持ち
で過ごしているのが印象的ですが、自分はあまり肩が凝ったり、腰を痛めたりとい
うことが無いのですが(変な周期でやってくる強烈な頭痛はありますが、、、)、
前半パートの後半に差し掛かると、若干肩の凝りや腰の痛みを覚えて、これだけの
子どもの勢いを受けるだけの体力がなくなってきているのかな、と体をストレッチ
していると、緊張からほぐれた表情をした子どもが肩や腰にまとわりついていて、
僕の重力となっているのでありました。
うちの倅も二十歳を過ぎ、こんな時もあったもんだ、と懐かしむ瞬間でもある。
うちの倅には丸くなった丸くなったと言われるものですが、いやいや、まだまだ、
諦念とはほど遠く、やりたいことがたくさんある煩悩人間であります。
描かないといけない気がして…。
クロマニヨンズのスピードとナイフから「変わるスピードが違ったんだな。」とい
う一節が頭の中で流れてきた。
あの時出来なかったことは、長い時間の時の中で得たものによって、また凝り固
まった考えがほぐされたことによって、感じたり見えなかったものが感じたり見え
るようになって、現在(いま)出来るようになることもある。
良い時間も悪い時間も、いずれも大切なひと時である。
あー惜しい、ちょっとした計算ミスだ、と赤ペンで×をつけた。
悔しそうな表情を浮かべ自分の席にもどっていく子どもの後姿にパチパチパチパチ
とそろばんをはじく音は、頑張りを讃える皆からの称賛のようであった。
その時々が彼らの中に刻まれ、少しずつ少しずつ、時には加速しながらおっきく
なっていくのだろう。
喜んでくれない子もいますが、保護者の方、褒めてあげてくださいね。
ほら、去っていく子ども後姿から少しうかがえる頬が丸くなって上がっているのが
見えるでしょう。

さて、映画と昼食のお楽しみ時間を終えたら、坊の図工の時間。

僕はインターネット上に架空の都市を創ろうと考えています。

 

名付けてbow’s Town。
大きな海と大きな海に囲まれた豊かな自然に恵まれた土地にある街。
子どもたちは鋭くて「神戸やん!」とツッコミを入れてきます。
モデルは完全に神戸ですね。

bow’s Townには個性豊かないろんな人々が住んでいます。

水道筋商店街のように、bow’s Townにもbow’s Internet Shopping Streetという商
店街があります。
パン屋さんやドーナツ屋さんや服屋さんやレストランやいろんなお店がある活気の
ある商店街です。


いろいろと構想はありますが、より良い街づくりのために、子どもたちからアイデ
アを募集してみようという試みでした。
ちょっとした「街づくり」を一緒に考えてみる時間となりました。
考えるヒントになるように坊ちゃんもいくつか描いてきました。

bow’s TOWNにある言い伝えられる伝説。
天空の都があったというお話。
伝承を語っている時「ジャックと豆の木やん!」と速攻ツッコミが入りました。
ジャックと豆の木、ずっと残っていて、なんか好きなんですよね。

とんかつ屋さんがあります。
おばあちゃんが作っていると言います。


うどん屋さんがあります。

住みたい人には空き家があります。
大きな木にマンションのように居住スペースがいくつもあって、そこにたくさんの
人が生活しています。

傘が大好き過ぎて傘専門店を開いたアンブレ君。
あまりにも好きすぎて傘をかぶってしまいました。
さらに傘を持ち、かばんには合羽が入っています。
その人に会った傘を選んでくれますよ。
カンカン照りも日傘があるので好きですが、もちろん雨の方が好き。
だけれど、強風時の雨はひっくり返るので好きではないみたいです。
「坊ちゃん、アンブレ君借りていい??」としっかり名前で呼ばれていたのは、く
すっと笑ってしまったかわいいひと時でした。

牛乳パックを模したデザインの牛乳屋さんを表現しようとした子どもが立体的に描
くにはどうしたら良いか??と質問がきました。
二点透視図法を用い描こうとしていたのか、難しく断念したようです。(気持ち分
かるよ)
ならば一点ならば…難しいから無理~、と怒られたので、ならばシンプルに考え
て、真正面から見た形で表現しようと提案しました。
ならば、四角を積み上げ、四角や丸を使ってくり抜き、装飾していけば良さそうで
す。
牛乳のデザインは良いアイデアですね。
そうそう、子どもの頃そういうの想像しながら描いたよなあ。


公園があった方が良い、ということで、坊ちゃん公園を描いてくれた子ども。
違うで、坊「茶」公園やで!と怒られました。
お茶畑の公園か、良い香りがしそうで、園内にお茶屋さんがありそう。

時代劇で見る団子をほおばりながら、美味しいお茶を飲みたくなるものだ。
奇しくも以前坊の淹茶ってのを作っていた。

bow’s TOWNにはもちろん公園もあり、たくさんの人で賑わっています。
大きなサッカーコートを描いている子ども。
もし、そこにあったなら…
自分はバスケットボールをやっていましたが、リングがなく、ひたすら宙にシュー
トを打ち込んで練習していた時がありましたね。
もし、そこにあったなら…を実現しよう!
未来のスーパースターがたくさん生まれるかもしれない。

たくさんのアイデアはまるで星のよう。
子どもたちだけに見えている軌跡と星とが結ばれ形となっていく。
年を重ねるたびに星の輝きは薄らいで見えシニカルな態度をとり、軌跡は固執さ
れ、固執による結ばれるべきところへ作られた黄金律へ線を引こうとする。
子どもたちのアプローチは一見突飛に見えるが、自然であり、あらゆる純粋な要素
が形となって現れる。
これは所謂ギフテッドってやつか。
見えそうで見えない点を一緒に見つけてあげることぐらいはできるかな。

日々、自分から何かは分からないが何かが忘却されて消えていくのを思う。
何を模したか分からない、複雑な感情や知らないものを細かな繊細で緻密なキャン
バスにびっしりと詰まった幼少期に描いた絵は、言葉を操ることができるように
なってからはもう描けない。
正しさに則ったり、嘘を扱えるようになったらば…
描けたとしてもそれは描いたに過ぎないから。
おっと、、、自分語りが過ぎました。
こんなことを考えながら、子どもたちと創作の時間を楽しんでいましたよ。
さてさて、たくさんの素敵な作品たちから今回も賞を選定させていただきました。

●最優秀賞監視者
いと

民の安心と安全を守る神。
かつてはこの辺りの地では犯罪が横行し、民は不安の中での生活を送らなければい
けなかった。
民の中には幾人の者が立ち上がり、警ら隊を組織したものの、それらを越える悪人
を抑えることはできなかった。

一人の青年は山の頂に登り、人の悪の心を鎮めるように瞑想をはじめた。
雨の日も、嵐の日も、飲まず食わず、瞑想した。
彼は第三の目を開眼し、そのままの姿で雲の上へ昇り監視者となった。
それ以降、その地の平穏が保たれるようになり、平和になったという。
神話や童話に精通している彼女は、監視者と言うキャラクターを誕生させました。
具体的にキャラクター設定が書かれており、子ども達の前で臆することなく、大人
顔負けのプレゼンテーションをやってのけました。

●優秀賞そろばん上達の神が祭られた神社
おーすけ

そろばん上達の神が祭られた央将神社。
そろばんが好きで、上達したい者がここへ参拝にやってくるという。
彼曰く、ただ祈るだけでは意味がないのだという。
上達するために努力を怠らないものこそが、その王への扉を開くことができる、と
いう。

子どもながら、その本質をとらえていた考えを持っていることに坊ちゃんは感服い
たしました。
その扉が開かんとしている風景が目に浮かぶようです。

●優秀賞スーパーアンダーバー君
りんたろう


今日初めてそろばんトライアスロンに参加したとのこと。
物静かで初めての参加なので、はじめは表情がかたかったですが、写真の通り、最
後は良い表情を見せてくれました。
天城そろばん教室の愛されキャラクターアンダーバー君を描いていました。
そこにエッセンスを入れることによって、個性が現れるのでは、ということで
ちょっとしたアドバイスすることによって誕生しました。
目の奥で燃えている闘志がうかがえるようです。

●優秀賞そこじゃ!
みよ



齢100の先生が一人で子どもたちに書道を教えている教室。
先生の口癖は「ズバリそこじゃーっ!」
教室に先生の熱い声が鳴り響きます。
100を越えた今でも、その熱は衰えるところがなく、子ども達に大きな背中を見せ、
慕われているのです。
彼女はとても優しい子で、いつも顔を見ると声をかけてくれたり、おやつを持って
きてくれたりします。
作品の世界観に意外性を感じたのと、奥行きを活かした対面の高度な構図に心をく
すぐられました。

<縁>
これは上記で出てきた坊茶のお話で描いた構図と奇しくも似ていて驚いたもので
す。
若者が老年に教えを請いに向かうお話。
お茶のCMにしてみたら面白いなと思って書いた脚本です。
https://www.bows-design.com/?p=13508

選出されたみんなおめでとう!
一回みんなに賞あがる会にしなくちゃな…
坊ちゃん頑張ります(^^)
気付けば僕の両のポケットはお菓子でぱんぱん。
子どもたちが差し入れてくれたものです。
食べないから、誰にも取られないようにとポッケにしのばせてくれるのです。
お菓子を手に取ると、子どもたちの賑やかな笑い声と笑顔がすぐ近くにあるように
思えます。
楽しい時間。友よ笑顔をありがとう。
bow’s TOWNをよりよくするためのたくさんのアイデアをいただいたので、それらを
取り込んで街づくりを行っていきたいと思います。
街の営みが絵本や漫画やアニメーションやグッズにしていければ、と思っていま
す。
今回も参加してくれた子どもたちありがとう、また遊ぼうね。
それでは、また。
P.S
bow’s Townは音楽も盛んだ。
ジャジーな一曲をどうぞ。
●今回のテーマソング
The Smile / Frined Of A Freind

●参加賞として配らせていただいた漫画
「月と太陽」

漫画「月と太陽」

暗闇から抜け出すとき、光から闇へ向かうとき。
闇を好む人、光を好む人。シンプル見てみれば闇からの離脱であるが、
それが良いのか悪いのか、人それぞれ輝ける場所があるから、一面で見るのではなく、出来事はひとつだが多面的に見ることによってどういった分岐があったかとか、
そんなことを思いながら描いたものです。

 

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