先日開催した、そろばんトライアスロンで協力して下さった
ボウズデザイン 坂本さんから
当日の様子を紹介したコラムが届きましたので、
紹介します。とっても素敵な文章です^^
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「苦手意識って厄介だけど、いざやってみると、できる」
今年初めてのそろばんトライアスロン。
年をまたがった所為か随分と久しぶりのように思えました。
天気はやはり晴れで、天城の子どもたちはやはり!持っているなあ、と思うのでした。
空にかかるこの階段も何度登ったことでしょうか、一段一段と子ども達の賑やかで楽しい談笑の声が近づいてきます。
それは、太陽の光のようなもので、元気を与えてくれるものです。
こんなことをしみじみと感じるようになったというのは、ああ、自分は歳をとっていっているのだ、と。
教室の扉を開けた時に見えた子どもたちが以前よりおっきくなっていたり、表情が大人っぽくなっていたりして、成長していっているのだな、と。
この空にかかる階段には様々な思いや、いろんな幻影が浮かびあがってくる、そんな特別な場所でもありますね。
それっぽいこと言っていますがね、扉を開けた時、おっさんには少々厳しい階段でしてね、息が上がり、目を若干剥き出し、鼻が爆発しそうになっていますから、空いた扉を見る子どもたちの談笑が一瞬止まり、その表情というのは、見てはいけないものを見たような表情をしていて、改めて、ああ、自分は歳をとっているのだな、と自分で笑ってしまいそうになりました。
最近運動をさぼりがちですから、心配されないようにやらねばなりませんね。。。
さてさて、はじまりましたよ。
回を重ねるごとにクオリティが上がっていて、お姉ちゃん、お兄ちゃん(?)が準備をはじめ、低学年のお子たちも協力しています。
子どもたち自身で作り上げているのですよ。
初めて参加の子、低学年の子、に高学年のお姉ちゃん、お兄ちゃんは自分のをストップしてまで優しく面倒を見てあげていますよ。
とても微笑ましい光景です。
採点係の僕にも気を遣ってくれて、エイドステーションで食べるおやつを差し入れてくれます。
採点で忙しくしていて(めちゃくちゃ早い。。。!)食べていなかったら、開封して渡してくれるめちゃくちゃ優しい子たちばかりなんですがね、タイムロスするとね、めちゃくちゃ怒ってくる厳しい子たちばかりでもあるんですね(笑
自分は普段ぼけーっとして過ごしているので、この日ばかりはかなり気合を入れてのぞんでいるのですが、こどもたちの力には遠く及びません。
まだまだ修行が足りません。
ひとつ悔いが残ることがありました。
僕に教えてと尋ねてくれた子に教えてあげることができず先生にお願いするしかなったこと。
難問は厳しいですが、解き方、これは教えて上げられるように次回は準備しておこう、と思うのでした。
やる気っていうのは、気が起こっても、アクションに変えるのって結構難しいものですが、この子たちはなんでしょうね、それをやっているのですね。
最初は座りながら採点しているのですがね、気付いたら立ってやってるんですね、あまりのスピードに…!
ちょっと悪い気持ちになって、採点の回転を緩めようと、あのたくさんのおやつがある甘いエリアへ誘おうとするんですがね、これが終わったら行く、と応答され、そ…そうやんな、と小賢しい魔法は子どもたちには全く通用しませんね。。。
さて、午前の部は終了し、午後は坊の図工の時間。
ぷしゅぷしゅーと鳴っていて、自分の頭上を見てみると湯気が上がっているようで、じゅうぶんに温まっていることが確認できました(笑
さて、次はこっちのターンだ!君たちに難題をぶつけようではないか!がははは!ということで、今回は絵本を作ってみよう!をテーマにし、絵本を作ることにしました。
「自由に」とは、人は自由を求めるのに、いざ自由になると困ってしまうものですね。
ならば少しだけルールを設定しよう、朝、昼、晩の流れで作ってみることにしました。
えー!
難しい!
できひーん!
などといったブーイングの声が鳴り響きます。
このシュプレヒコールの波の中、僕はといえばにんまり^_^
「坊ちゃん、朝、昼、晩じゃなくてもいん??」と質問を投げかけてくる強者の声が!
「お…ええよ!(できるかな…!?)」
おそらく出来ない子の方が多いだろうな、と予測していましたが、予測とは裏腹にテーマに沿ったもの、沿わず自由に物語を作ったもの、個性あふれる作品が誕生しました。
タイムリミットが近づいてくることを告げると、
えー!
後10分!
待って!
と、かなり強めのブーイングの嵐。
この声は僕にとってはとても嬉しいものです。
どのお子様もすぐれた絵本を作り上げました。
最優秀賞、優秀賞と4人のお子様を選定しました。
いつもそうなのですが、選定には頭を悩ませます。
前回のことですが、「わたし絵とか得意じゃないから…」ということを言っていた子がいて、今回も参加してくれていて、アイデアや方法を積極的に訪ねてきていて、物語の構成、絵ともとても良く仕上がっていました。
嬉しいですね。
自分は絵本が好きで、ちょくちょくと見るのですが、子どもたちの作り上げた全て欲しくなっちゃいました。
絵本に坊ちゃんが登場したのもとても嬉しかったですね(^^)!
やはり難しく頑張りましたが、最後まで仕上がることができなかった子もいました。
作品を見てみましたが、なんと想像力の豊かなこと。
子どもたちの目からは何が見えて、何を思っているのだろうか…
嫉妬してしまいますよね。
苦手意識っていうのは、結構厄介で、けれども、いざやってみると出来たってのは珍しくないことです。
やったことがあるというのは、どこかでどこかのシーンでアイデアとして使えたりすることもあったりするので、この図工の時間は自分たちで頭の中にあるものを表現、創造する楽しい時間にしたいと思っています。
しかしながら、天城っ子よ、日本一の兵なり。
今日はこのくらいにしといたろか…(吉本新喜劇風)
- Jon Batiste – What A Wonderful World
https://www.youtube.com/watch?v=9542BuRJq6k
ボウズデザイン 坂本